ジョイホワイト
焼酎造りに使うさつまいもは、できるだけ収量が多く、でんぷん量の豊富なものが望ましいのです。
長年、さつまいもの品種改良・育種に取り組んできた農水省九州農業試験場の「甘しょ育種研究室」は、そんな酒造家たちの願いをかなえる高でんぷんの新品種を開発しました。
皮も中身も白いので平成6年にジョイホワイト(農林46号)と命名登録された新品種は、コガネセンガンに比べ、収量はやや少ないものの、でんぷん量は多い品種です。
注目すべきポイントは糖化酵素(ベータアミラーゼ)を欠くことで、蒸してもべたつかないため、もろみと蒸しいもとを混ぜやすく、生産ラインの目詰まりを起こしにくいなど、焼酎造りに都合のよい特性をもちます。
糖化酵素がないので、蒸しても焼いても甘くならず、食用には向きません。最初から焼酎を目的として開発した本邦初の焼酎原料用種なのです。
ジョイホワイトの醸造試験は三回行なわれたが、その際でき上がった試作の焼酎は、甘く、軽く、くせのない味で、淡麗で飲みやすく、フルーティな香りでこれまでとは異なる特徴をもつ新しいタイプのいも焼酎として、コガネセンガンやシロユタカより高い評価を得ました。
ジョイホワイトから生まれた焼酎(プレミアム商品)
これまでにない新しい品種なので、焼酎原料として採用している蔵はまだ少ないのが現状です。
そんななか、平成6年、はじめてジョイホワイトの商品開発に乗り出した蔵元がありました。日南市の老舗蔵・古澤醸造です。
いも焼酎「ひとり歩き」は、一次・二次ともかめ仕込み、麹もモロブタを使ってすべて手造り、かめ貯蔵。さらりと飲みやすい軽快な酒に仕上がりました。






