ラベルのはなし
一升ビンを「よ-くみると」いろんなラベルが付いている
現在日本酒の蔵元は少なめにみて約2200蔵。銘柄数は約4900、商品数に至っては4万種強ほどあるといわれています。
また、それらの酒は年によって出来が異なります。これだけのお酒があると、その内容や良し悪しを何によって判断するかは至難の技。
そこで、重要な意味をもつてくるのがラベルということになります。ラベルはビンの表側、上から「肩貼り」「証紙」「胴貼り」と三つのラベルがあり、裏側には「裏ラベル」が貼ってあるものがあります。
肩張りは、製法品質表示基準を示しており、単純に「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」などの表示がなされています。
日本酒のラベルにはたくさんの情報が詰まっている
まず手元にある日本酒を見てください。肩貼りと証紙の下には四角い胴貼りが貼られていて、これがいわゆる一般的なラベルです。
この胴貼りには
① このお柄の種類/清酒
② 銘柄/お酒の名前で、○○鶴、○○正宗、○○錦など
③ 製造者・製造場所/会社名・住所
④ アルコール分/例えば、14・0度以上15・0度よ満など
⑤ 原材料
・純米酒の場合/米・米麺
・吟醸酒・本醸造酒、普通酒の一部の場合/米・米麹・醸造用アルコ ールと表示される。
・なおこのほかに「糖類」や「酸味料」という表示が加わると、増醸混和 酒で、安い大衆酒にこの糖類が使われている。
⑥ 容量/1・8リットル他
⑦ ビン詰め年月日
などの表示があるはずです。ここで、特に注意してみたいのが、ビン詰めの年月日の表示です。この年月日はタンクに貯蔵していたお酒を販売を目的に容器(1升ビンとか720mlビン)に詰めた時期を表示しています。
保管状態や造りにもよるがビン詰めをしてから一年以上経過したお酒は買わない方がよいでしょう。
またアルコール度数も、「どのお洒もおなじなのでは・・・」と思い込んでいたら、少しずつ違うことも発見することでしょう。アルコール度数が一度違うだけでも、味や飲み口が変わるので、自分の飲むお酒の度数は知っておくほうがいいでしょう。
裏ラベルで、酒の性質、特徴、酒蔵の姿勢もみてとれる
表のラベルに対しで、ビンの裏側に貼ってあるから裏ラベルといいます。あるいは、バックラベルともいいます。
このラベルはお酒の製造者である蔵元が、小売店の人や消費者にもつと自分の造ったお酒を知ってもらいたい、という願いから情報を提供しているものです。
だから、この裏ラベルがついていないお酒もあります。また内容もさまざまで、以下に記したような情報が記されていると思っていいでしょう。
1
この清酒を造った杜氏さんの名前
2 原料米の品種(名称)/例えば「山田錦」「5百万石」など。
なおこの原料米の品種名の表示は、原料米の使用割合が50%以上使われているときに限り表示できることになっている。有名な酒造好適米を使用している場合は、通常のお米の20%以上も高いものだから、いわゆる高級酒だということが分かる。
3 精米歩合/例えば65パーセントとか55パーセントといった表示。
55%という表示があった場合は、残り45%はヌカとして取り除いたという意味になる。
4 使用している水の名称
5 日本酒度、酸度、アミノ酸度
6 酒母、酵母(種類)
7 香味の特赦
8 甘口、辛口の表示(タイプ)
9 飲み方
10 保管方法
などが表示されている。以上をみで分かることは、このようなラベルを貼ること自体、製品に絶大な自信を持っていることを表しています。
内容はどれも興味深いもので、特に原料米の品種、精米歩合、酵母の種類、甘辛度・酸度などは覚えておくといいでしょう。
・よい米や水からよい酒が生まれること
・精米歩合による酒の味の変化
・好みの酒と酵母の関係
・甘い、辛いと日本酒度・酸度の関係
など、お酒を知っていく上で貴重な情報となるはずです。
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