ワインのTPO
最初は好みのワインで
ワインはど種類が多く、多様な酒はありません。それだけに、どんな時にどんなワインを飲んだらよいかが気になります。
ワインのT・P・Oをごく簡単にいえば、甘味のあるワインは料理がなくても、それだけで充分味わい楽しめますが、辛口のワインは、シャンパンを除いて、何かをいただきながら飲む方がおいしくなりますし、
また料理の方もワインが一緒だと、味がひときわひき立つものです。
世のグルメたちが料理とワインの組合わせに情熱を傾けたり、ワインの本でもこうした組合せに何ページかをさいているというのも、ワインはそれぞれ個性があり、風味が違うからなのです。
そうはいっても、自分がおいしいと思わないワインを、一緒に飲んでも、料理の味が一層ひきたつとは考えられません。まして同じ名前の料理であっても、料理人の腕によって味はさまざまですし、
ワインの味もビールのようにつねに一定しているものではありません。
ですから、はじめは組合せなど気にせず、好みのワインで料理を食べること。
そのためにはまず何よりも、自分の好みに合ったワインをみつけることをおすすめします。
軽いタイプから重いタイプへ
ワインのT・P・Oを理解する手っとり早い方法は、正式のディナー・コースです。
この場合、複数の、それも各種のワインを飲むことが多く、まず食前酒(辛口のシェリーやスパークリングワイン)、そしてオードブルからはじま
って、スープ、魚、鶏、肉と料理が進むにつれ、ワインも白、赤、最後に食後酒(甘口の白やシェリー、ボートワイン)と変ります。
同じ種類のワインでも若いものと古いものがある場合、若いものから古いものへ、つまり軽いタイプのものから重いタイプのものへと移ります。
なぜ?それは印象の強いワインをさきに飲むと、あとのワインが負けるからです。しかし、百聞は一飲にしかず、実際にお試しいただけば納得されるでしょう。
ア・ラ・カルトの場合には、貝類や白身魚のように淡白な味つけの料理には、ワインもやはり淡白な白ワイン、牛 肉のように味の濃い材料を使った料理には、複雑な風味を持つ赤ワイン、ロゼはその中間で、どちらにも向く・・と いったところが一般的な組合せといえます。
オールパーパスのスパークリングワイン
ところでワインといえば通常テーブル・ワインばかりを考えますが、スパークリング・ワインはまさにオールバーパスのワインといえます。
日本では結婚式とか祝いごとにしか飲まない酒と思われがちですが、洒落たディナーの全コースをタイプの違った数種のシャンパンで通すこともあるのです。
また欧米では、夜のデートはまずシャンパンがもっとも飲まれる酒ですし、親しい人との団らんに、お茶代りに飲まれることも少なくありません。
最後に、ワインの飲みごろの温度について。一般的には赤は室温で、白やロゼは冷やして・・・といいますが、冷暖房が完備した今日、一概に「室温で」とはいえません。
年代ものの赤ワインは冷暗所ですごした温度(15~18度)が飲みごろの温度です。また甘口のワイン(いろいろな白、スパークリング・ワイン、シェリー、ボートなど)や若い赤ワインは冷やした方がおいしく味わえます。
だからといって冷凍庫で急激に冷やしたりせず、冷蔵庫かクーラーでゆっくり気長に冷やしてください。
白ワインは冷やして
アウトドアで飲むワインの最後のポイントとして、冷えた白ワインを用意するということです。では適温に冷やすにはどうすればいいのでしょう。
難しく考える必要はありません。たとえばネットに入れて川で冷やしたり、氷水を入れたバケツに30分もつければOKです。冷えたペットボトル入りの飲み物と一緒にタオルで巻いておくだけでもいいようです。冷えすぎたら外に置いておけばいいんです。 アバウトでも許せてしまうのがアウトドアのいいところ。ワイン選びや温度には神経質にならなくても大丈夫なのです。冷たい白ワインさえあれば、もうそれだけで十分満足。 肩のカが抜いて、お日様の下、頭をからっばにする幸せを満喫しましょう。



