ワインのタイプ別適温
飲み頃の温度とは?
「白は冷やして、赤は常温で」とひと口にいっても、ワインの個性はさまざまです。
だからワインにはその個性をそれぞれ最大限に引き出す適温があります。
ワインを飲むときの温度は最高で18℃くらいが目安。20℃を超えるとアルコール成分を強く感しすぎ、逆に-4~-3℃では結晶作用が起こってしまいます。
おおぎっぱな目安は、タンニンやコクのあるものほど高い温度、甘いほど冷やすほうがおいしいと覚えておきます。
冷やすときはあらかじめ冷蔵庫に入れておくか、クーラーに水と氷を入れて冷やします。ちなみに冷蔵庫の温度はだいたい5℃です。
ところで「赤は室温で」というのは18℃のこと。これは昔のフランスの平均的な室内温度のことだから、高温多湿の日本の夏では、赤も少し冷やすのがちょうどいいくらい。
また、グラスに注いだり、飲んでいるうちに温度が上ることもちょっと頭に入れておきましょう。
ここではよりおいしく飲むために、ワインのタイプごとに適温をご紹介します。
タンニンの豊富なしっかりとした赤
16~18℃ 冷蔵庫で30分
タンニンの多い赤ワインは、ワインの中ではいちばん高い温度で飲むのがおすすめ。
それはタンニンの中にはさまざまな苦渋み成分が含まれていて、その成分が冷えると渋みが強まって口の中に残ってしまうから。
温度を高くするとまろやかな味わいになり、タンニンが心地よく味わえる。
●ワイン ブルゴーニュの赤、コート・デュ・ローヌなど
●品種 カリフオルニアのピノ・ノワールなど
ソフトな渋みのふくよかな赤
13~16℃ 冷蔵庫で45分
タンニンが少なめだけど、ふくよかでボリューム感がある赤ワインは、渋みが少ない分まろやか。
主にピノ・ノウールで造られるブルゴーニュの赤はやや高めの15~16℃で。
強い太陽のおかげで糖分が高くなったぶとうで造られるコート・デュ・ローヌのようなワインは、渋みが少なく、酸味が少ないので、13~15℃とちょっと低めにして、
渋みを出すくらいがバランスよくなる。
●ワイン ブルゴーニュの赤、コート・デュ・ローヌなど
●品種 カリフオルニアのピノ・ノワールなど
軽い味わいの赤
10~14℃ 冷蔵庫で1.5時間
軽快な赤ワインは、渋みが少なくスマートな飲み物。
フレッシュ&フルーティーさを楽しむなら、コクのある白よりもやや低めの温度に冷やすと、のどごしがよく、さわやかな味わいのワインになる。
●ワイン ポージョレ、シノン、キァンティなど
●品種 ガメイ、サンジョヴェーゼなど
コクがあってまろやかな白
12~14℃ 冷蔵庫で1.2時間
これは主にシヤルドネ種のこと。シヤルドネは一般的に、ぶとうの中のりんご酸をまろやかな乳酸に変えるマロラクティック発酵をさせるので、一般的な辛口の白よりも乳酸が多くなる。
乳酸は温度を下げすぎるとのどごしが悪くなり、どうしても渋い酸味が引っかかるように感じてしまうので、白の中では高めの温度にすると、よりまろやかなクリーミーさを楽しめる。
●ワイン ピュリニー・モンラッシェ、ムルソーなど
●品種 シャルドネ
さわやかな辛口の白
6~11℃ 冷蔵庫で2.5時間
さわやか系の白ワインは、タイプによっても微妙に適温があるが、全体的にはフレッシュ感を引き立てるために低めの温度に冷やして飲むのがおすすめ。
それは、冷やすとおいしいりんご酸が多く含まれているからというのが理由。
ふくよかさが増せば飲み頃温度も上がるので、ソーヴィニヨン・ブランは6~10℃、リースリングは6~11℃、ミュスカデなら6~8℃くらいで。
●ワイン サンセール、プュイィ・フュメ、ボルドーの辛口など
●品種 ソーヴィニョン・ブラン、リースリング、ミュスカデなど
ロゼ
8~10℃ 冷蔵庫で2.5時間
ロゼワインは赤と白の中間というよりは、むしろ白に限りなく近い飲み物。だから白と同様に低めの温度に冷やして飲むと、ロゼのさわやかさが強調される。
色が濃いものほど赤ワインのニュアンスが多くなり、香りもラズベリーやカシスと、赤ワイン系の香りが強くなるので、少し高めの温度で。ちなみに辛口は8~10℃、半甘口は6~8℃で。
●ワイン アンジュー、プロヴァンス、アルポワなど
シャンバーニュ
6~8℃ 冷蔵庫で3.0時間
スパークリングワインの王様シヤンバーニュは、シヤンバーニュ地方で伝統的な醸造方法で造られたもの。
味わいは複雑で泡立ちも優雅 口の中をさわやかにしてくれる炭酸ガスは冷たく冷やすとおいしい。
コクがあって味わいも深く、繊細で複雑な香りがあるので、普通のスパークリングよりはやや高めの温度で。
スパークリング
4~5℃ ワインクーラーで30分
シャンバーニュ以外の、気軽に楽しめる日常的な発泡性ワインがスパークリング。
シャンパーニュに比べて、よりフレッシュ感が強いから、さらに低い温度にキンキンに冷やすと、元気な泡が口の中ではじけて心地よい。
スパークリングでも半甘口のものは、さらに冷やして2~3℃に。
●ワイン ヴァン・ムスー(フランス)、スプマンテ(イタリア)、ゼクト(ドイツ)、カヴァ(スペイン)など



