ワインはぶどうから造られる
ワインとはぶどう酒、つまりほかの酒類と違って生鮮果実(ぶどう)を原料としてつくられた酒です。これが大きな特徴であり、またそれだけにほかの酒類にはみられないさまざまな性格を持っています。
たとえば、乾燥した穀類などからつくられるビールやウイスキー、日本酒などは、原料が均質で保存もできる関係から、その気になれば年間を通じて大規模に製造することができますし、品質もほとんどムラなくつくることも可能です。
ところがワインの場合、ぶどうを収穫したあと、ただちに発酵させて酒にしないと、よい酒になりません。それにワインの原料であるぶどうの収穫は年一回、しかも気象条件の違いでぶどうの出来が左右されるため、いつも一定の味に仕上げるのは困難なことです。
その他、ぶどうの生育する土地の条件や品質の違い、ワインの製造法、熟成の期間などによっても品質が変わります。
こうしたことから、ワインは種類も多く、生産地名や生産年度が重視され、価格にも大きな差が生じるのです。
さまざまなワインの種類
ところでワインの種類といえば、一般的には赤ワインと白ワイン、その中間の色をしたロゼ・ワインがあります。
これはぶどうの品種による違いではありません。ぶどうを作った果汁に果皮も一緒に入れて発酵させると赤ワインに、果肉を捨て、果汁だけを発酵させると白ワインに、発酵の途中で果皮を取り去るとロゼ・ワインになります。
ただし,これは黒ぶどうの場合。白ぶどうからできるのは白ワインだけです。
この果汁を発酵させて、糖分とアルコールを炭酸ガスに分解し、炭酸ガスがワインに残らないようにして熟成させたものが、いわゆるスティル・ワイン。
これは甘味のあまり強くないものは食事とともに飲まれることが多いことから、テーブル・ワインとも呼ばれます。
また発生する炭酸ガスをワインの中に溶存させると、軽発泡性のマテウス・ロゼやスパークリング・ワインになります。
このように製法によっても、いろいろな種類のワインに分かれるのです。
また風味にしても、香り豊かなごく甘口のものから、きびしい辛口のものまでさまざまです。
コクのある渋みを感じるものもあれば、さわやかなぶどうの香りに溢れたものもあります。果実の酸味を風味の基本としているワインは、他の酒類とは大変違って、いろいろな風味のものがあり、それぞれそれなりにおいしい・・というのがワインの特性といえましょう。
ワインを選ぶ
ワインを飲んでみようと思っても、種類が多くて、なにを飲んだらよいか迷ってしきまう・・そんな経験はありませんか?
もしあなたが、ワインにあまり馴れていらっしやらないとしたら、迷わず手頃な値段の白ワインやロゼ・ワインを買うことをおすすめします。それもやや甘味の感じられるものがおロに合うでしょう。
というのは、ワインにはビールや日本酒にはない果実酸が含まれているからです。このフルーティな酸味が、実はワインの魅力でもありますが、ワインを飲み馴れない間は、とくに辛口のワインなど、この酸味のためおいしいと思う
より前に「すっばく」感じられ、これが原因でワインから遠ざかるということにもなりかねません。
しかし甘味は酸味をやわらげて、うまみに変えてしまう働きがあります。ですからまず、親しみやすいワインから飲みはじめることをおすすめします。よく売れている銘柄を、店員にきくのもいいでしょう。
たとえばはじめに、甘味と酸味のバランスがほどよくとれた モンシェルヴァン(サドヤ)など定番の国産を飲み、ワインに親しむ。それから辛口のセミヨンやシャトーリオン(白)を飲んでみる。
また外国のワインの場合、フランスならばカルベ セレクション(白)、ドイツならばファルケンベルクのリープフラウミルヒ、ポルトガルならばマテウス ロゼで、それぞれのワインの特徴を知る。
ワインの風味に馴れてくると、次第に辛口の白やロゼ、さらに赤ワインへと、ワインの世界が一歩一歩拡がって、やがて美味しく飲めるワインの巾も広がっていくでしょう。
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